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外壁塗装の費用は一般的な木造二階建て住宅で、80~150万円が相場です。
塗装の寿命は長くても10~20年といわれています。
これらの費用をなるべく安く済ませたいとお考えの方は多いです。
お住まいの地域によっては、外壁塗装がお得になる助成金や補助金制度が用意されていることがあります。
ただし助成金の対象となるにはいくつかの条件があり、条件を満たさなければ受け取ることはできません。
この記事では助成金制度のしくみと、制度を活用する方法をご紹介します。
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外壁塗装で助成金が受け取れるしくみとは?
外壁のはがれやコケなどの汚れ、白い粉が手に付着するチョーキング現象などの症状が見られたら、外壁の塗膜が寿命を迎えている証拠です。
なるべく早く塗装施工を依頼する必要があります。
しかし、塗装施工にはまとまった費用が必要になることから、なかなかリフォームに踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
そこで自治体が実施している、助成金・補助金制度の利用が考えられます。
お住まいの自治体が外壁塗装を含む助成金や補助金制度を提供していれば、外壁塗装がお得になる可能性があります。
年度によってすでに締め切られていたり、条件が変更されたりしているケースもあるので、事前のチェックが大切です。
自治体が外壁の助成金制度を推進する目的
一般家庭でも外壁塗装で助成金が受けられるのには、理由があります。
1つ目は、地元業者への施工依頼を増やし、地域の経済を活性化させるため。
2つ目は、環境に配慮した住宅を増やすためです。
今問題となっている、熱中症などの健康被害、集中豪雨や熱帯夜の増加の原因となるヒートアイランド現象を抑制するために、各自治体は助成金制度を提供しているのです。
自治体によっては遮熱塗料を選ぶ必要がある
お住まいの自治体が遮熱塗料を推奨する理由は、ヒートアイランド現象の原因となる住宅密集地にある屋根・外壁などの表面温度を上昇させないためです。
通常の外壁材の表面は、日射反射率が低いため、熱を吸収してしまい周囲の温度を上昇させます。
遮熱塗料を塗布すれば、太陽光の反射を増やし、壁の熱伝導を低減させられます。
遮熱機能により建物内にも熱がこもらないので、エアコンなどの電気代の節約にもなります。
しかし高い反射率を持つ塗料のため、光の反射による眩しさなど、近隣へ影響を及ぼすこともあります。
道路の白線や障害物などの視認性が低下してしまう場合は、明度の高い色は避けましょう。
参考:ヒートアイランド現象を緩和する遮熱塗料(高反射率塗料)|株式会社ミラクール
工事前の申請が必須で先着順の自治体が多い
助成金の申請には、施工条件や審査など、細かい取り決めがあるのが一般的です。
通常、施工前に申請する必要があります。
工事が終わった後に自治体に申請しても受け取れないので、注意しましょう。
また、助成金・補助金は税金で運用されているため、予算や期間に限りがあります。
上限に達した時点で申し込みが締め切られるケースも珍しくありません。
新年度の募集開始から夏~秋には受付が終わってしまうケースが多く見受けられます。
「助成金」と「補助金」の違い
共通しているのは、どちらも返済が不要で、工事終了後に後払いで振り込まれる点です。
助成金は条件を満たしていれば基本的に誰でも受け取れますが、補助金には交付のための審査があり、助成金に比べ審査条件が厳しくなります。
その分支給額はやや高めに設定されているケースが多いので、条件を満たしているかどうか一度確認することをおすすめします。
自治体の支援制度を検索できるサイト
外壁塗装で助成金を受け取るための自治体助成金のキーワードは、「エコリフォーム」「省エネルギー化」「住宅簡易改修工事」などです。
外壁や屋根に遮熱機能を持たせる、窓を二重にする、樹脂サッシに変更するなどの工事が挙げられます。
お住まいの地域が上記のような制度を展開しているかどうかは、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で調べられます。
こちらのサイトでは、まずトップページからお住まいの都道府県を選択します。
次に市区町村を選択し、「2. 制度内容を選択してください。」という項目で、「省エネルギー化」をチェックしてから検索ボタンをクリックします。
該当する場合は、検索結果の下にリンク付きの支援制度の事業名が表示されますので、そちらで詳細がわかります。
自治体の助成金、補助金制度の概要と事例
助成金や補助金で負担してもらえる金額は10~30万円が相場です。
個人住宅以外に、共同住宅の管理組合にも適応される制度もあります。
また自治体ごとに取り決めがされているので、対象となる工事内容や条件が異なります。
次の項目では、外壁塗装に対応している制度の概要を解説します。
東京都港区「高反射率塗料等材料費助成」
地球温暖化対策及びヒートアイランド対策として、住宅の屋根や外壁に高反射率塗料などの工事を実施する所有者に、材料費の一部、または全額を助成する制度です。
助成金の利用は住宅につき1回限りで、港区に建築物を所有する場合に限られます。
個人住宅の助成金上限額は30万円で、
(1)高反射率塗料等の材料費の全額
(2)助成対象面積(㎡)に2,000円を乗じた金額
(1)、(2)のいずれか低い金額が対象です。
助成金交付申請書の審査に7~20日、完了報告後の審査に10~30日を要します。
塗料について指定があり、
(1)JISK5675の規格を満たす塗料等のうち明度が60以上で未使用のもの
(2)JISK5602に基づき第三者機関にて測定した、日射反射率が60%以上であると認められた塗料等のうち明度が60以上で未使用のもの
または(1)(2)に準ずるもの(詳しくは区の地球環境係に問い合わせ)
とあり、塗料にはウレタンなどの防水材は含まれません(※2020年5月現在)。
港区が指定する塗料についての詳細
遮熱塗料にはJIS規格があり、JISK5675という規格番号で統一されています。
大手メーカーが開発販売している遮熱塗料の製品は、ほぼ規格を通っていると考えて問題ありません。
高断熱・遮熱塗料にあたる代表的な製品として、
- ガイナ(株式会社日進工業)
- ミラクール(株式会社ミラクール)
- クールサーム(株式会社大高商会)
- クールタイト(エスケー化研株式会社)
- アドグリーンコート(日本中央研究所株式会社)
などが挙げられます。
埼玉県上尾市「省エネ住宅改修補助金」
上尾市では、地球温暖化防止及び、地域経済活性化を図るため、市内の業者を利用して省エネリフォーム工事に予算の範囲内で補助金を交付しています。
対象範囲は「断熱・遮熱塗料により屋根又は屋上および外壁を塗装する工事」です。
上尾市内にある省エネリフォーム対象の住宅に居住しており、住宅が建築基準法に違反していないこと、工賃が10万円かかることなどが条件です。
さらに工事完了後に実績報告書の提出が必要です。
申請時の必要書類として、付近見取り図と平面図および立面図、見積書、工事で使用する塗料のカタログや試験結果報告書、施工面積や数量等の算出根拠、市税に滞納がないことなどの証明書が含まれます。
実績報告の提出は、郵送での受付や支所・出張所での受付ができないので、直接窓口まで向かいましょう。
参考:上尾市省エネ住宅改修補助金|上尾市公式ホームページ※2020年5月現在
外壁塗装の助成金や補助金を受け取る詳しい手順とは?
手続きは自治体ごとに異なりますが、おおまかな流れは同じです。
申請をしてから自宅に決定通知が届き、その後に工事を開始します。
概要と注意点を紹介しますので、参考にしてください。
申請から審査通過まで
自治体のホームページから申請書をダウンロードして印刷します。
次に、自治体の指定する業者に見積もりを依頼します。
見積書には使用する塗料や施工面積、費用の内訳など細かく記載する必要があります。
塗料の性能を証明するカタログ提出も求められるケースがあるので、説明書類にはしっかり目を通しておきましょう。
申請書類に必要事項を記載し、必要書類を添付して、担当窓口に提出するか郵送します。
自治体によっては窓口のみ受付の場合があるため注意が必要です。
審査には時間がかかるので、余計な労力と時間を使わないためにも、記載ミスや提出書類の不備がないよう気をつけましょう。
審査通過後助成金、補助金を受け取るまで
審査に通過すれば、決定通知書が自宅に届きます。
この到着を待ってから、工事をスタートさせましょう。
一旦請求金額を自己負担し、後日助成金や補助金を受け取る流れとなるので、費用は全額準備しておく必要があります。
工事が終了したら、自治体に指定の工事終了報告書を提出します。
こちらも審査に時間を要します。問題がなければ、最終的な交付金額と時期が記載された決定通知書が届き、期日までに指定口座に振り込まれます。
工事が先行しないように周囲とコミュニケーションを
自治体は民間のようなスピード審査には対応していません。
書類のミスによる決定通知書の遅延や、業者側からの日程調整、通知不備によるご近所トラブルなど、あらゆる問題が発生します。
工事の発注、着工手続きは、周囲とうまくコミュニケーションを図りながら進めていきましょう。
外壁塗装の費用を安くするには?
塗装をメインとした専門業者であるかが重要です。
インターネットの一括見積もりサイトを活用し、まずは3~4社に絞り込みこみましょう。
見積もりは同条件で依頼し、比較検討していきます。
価格だけに注目せず、塗装の工程で使われる資材、外壁だけではなく付帯部の塗装、使用する塗料の詳細などが記載されているかも判断基準になります。
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まとめ
外壁塗装工事を行うなら、助成金・補助金が受けられる条件を満たせばお得に施工できます。
自治体によって条件や支給額は異なりますが、基本的には断熱・遮熱塗料を一定以上使用することで、10万円程度の助成が受けられる可能性があります。
外壁塗装は値切るほどに塗料の品質や作業工程が省かれてしまうので、安く済めばよいというわけではありません。
施工の際は、外壁塗装の相場や自治体の制度を知ったうえで信頼できる業者を選びましょう。
外壁塗装を行うと建物の見栄えがよくなり、塗料の持つさまざまな効果を取り戻すことができます。ここでは、外壁塗装のメリットや業者選びのポイント、悪徳業者の見分け方、DIYで外壁塗装するときのリスクなどについてご紹介します。