レインズとはどんなもの?不動産における活用方法や使い方を詳しく解説!

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

所有しているマンションを売りたい、または新しく住居を購入したいけれど、どのように情報収集すればよいのかわからない──そんな方におすすめしたいのが「レインズ」。

不動産流通機構が運営するレインズは不動産会社専用システムのイメージがありますが、実は一般の方でも簡単に利用できるのです。

どのような情報を得る事ができるのか、どんな仕組みなのか、気になる「レインズ」について、この記事でご紹介していきます。

この記事の監修者

黄 威翔/宅地建物取引士

黄 威翔/宅地建物取引士

台湾出身。日本で不動産業と出会い、一年目で宅地建物取引士を取得。 地方の不動産会社に長年勤務し、日本全国の中古不動産の売買仲介を担当。
 日本の方はもちろん、外国の方の対応経験も豊富で様々な視点から日本の不動産市場をご紹介しています。

▼無料一括査定依頼▼
※都道府県が選択されていません。
※市区町村が選択されていません。
※ご指定いただいたエリアへのお問合せは、現在取り扱っておりません。

※リンク先の売却査定/買取査定は、当社提携先の株式会社NTTデータ スマートソーシングのサービスページになります。

レインズとは

レインズマーケットインフォメーション

公益財団法人 不動産流通機構が運営している不動産情報を交換・共有するための不動産流通標準情報システムのことで、「Real Estate Information Network System」の略です。

国土交通大臣から指定を受けた下記の4つの全国指定流通機構連絡協議会によって運営されています。

  • 公益財団法人 東日本不動産流通機構
  • 公益社団公人 中部圏不動産流通機構
  • 公益社団法人 近畿圏不動産流通機構
  • 公益社団法人 西日本不動産流通機構

レインズの仕組みは?

レインズは指定流通機構に会員登録をしている不動産会社が不動産の売買・賃貸業務に際して利用するためのシステムです。

マンションや戸建てといった不動産を売りたい・借したい所有者から依頼を受けた不動産会社は、対象物件の不動産情報をレインズ上に登録します。

そして、不動産を購入したい買い主に対しては、レインズを利用して登録してある物件を紹介します。

このようにして不動産情報を不動産会社間でリアルタイムに共有することで、離れた土地の不動産売買に関することや、他社が扱う物件の問い合わせにも対応することができます。

どんな物件が登録されているの?

不動産会社は売り主からの依頼を受けてその情報をレインズに登録しますが、全ての物件を必ず登録しなければならないわけではありません。

不動産会社と売り主が仲介契約を結んだ際の契約形態によって、登録する義務の有無が異なります。

仲介契約には大きくわけて3種類、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」があります。

そのうち、法的にレインズへの登録を義務付けているのは、「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」です。

それぞれの契約種類について簡単にご紹介します。

一般媒介契約

一般媒介契約ではレインズへの登録義務はありません。

売主は複数の不動産会社と契約することが可能で、契約の有効期限がなく、進捗状況の報告義務も発生しません。

一番規約の少ない契約形態と言えますね。不動産会社を一社に絞る必要がないため、情報露出が増えて販売機会は増える可能性がありますが、不動産会社が優先して売却活動に取り組んでもらえない可能性も。

不動産会社には売買契約が成立しないと仲介手数料が入ってきませんので、他社で契約となってしまう可能性もある一般媒介契約よりも後述の専任契約の方を優先させる傾向があるのです。

専任媒介契約

専任媒介契約では、媒介契約成立から7日以内にレインズへの登録義務があります。

契約できる不動産会社は1社のみで、契約の有効期限は3ヶ月と限定されます。また、進捗状況を2週間に1回以上報告する義務が生じます。

一社のみとの契約となり報告義務も発生しますので、不動産会社も積極的に活動しやすく、売り主としても複数の不動産会社とやり取りする手間がありません。

また、自らが買い主を探してきて、不動産会社を介すことなく契約ができるため、自らで買い主を探す目処があり、さらに不動産会社にも買い主を探してほしいという方におすすめです。

専任媒介契約については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。合わせて読んでみてください。

専属専任媒介契約

専属専任媒介契約では、媒介契約成立から5日以内にレインズへの登録義務があります。

専任媒介契約と同じく契約できる不動産会社は1社のみで、契約の有効期限は3ヶ月です。

異なる点は、進捗状況の報告義務は1週間に1回以上とよりこまめになるという点と、自らで買い主を探すことができず、必ず不動産会社を介して売買契約を結ばないといけないという点です。

1週間に1回以上の報告義務がありますので、よりリアルタイムな状況を知る事ができ、そのたびに広告内容や販売価格の見直しなど、不動産会社とのやり取りが密になるため買主にとっては最も安心できる契約形態と言えます。

不動産最新情報を配信中!

レインズの情報はどうやって知る事ができる?

レインズは不動産会社が利用しているシステム。

それでは、一般の人はどのようにしてその情報を入手することができるのでしょうか。

不動産会社に相談に行かなくては、情報を知る事ができないのでしょうか。

しかし、仕事などで忙しくて不動産会社へ行くのが難しいという方もいますよね。

そんな方に、一般方向けにリリースされている、レインズのシステムをご紹介します。

レインズマーケットインフォメーション

レインズには個人情報など、一般に公開できない情報も多くあります。

その情報のなかで一般の人にも見れるように個人情報などを除く一部の情報を公開しているのが「レインズマーケットインフォメーション」です。

レインズのメリットは売り出し価格ではなく、実際の成約価格を知る事ができるという点。

不動産会社の広告やホームページ等の売り出し価格は、実際の成約価格とは異なることがほとんど。買い手と売り手の交渉で決まるためです。

その点、実際の成約価格を知れるレインズであれば、実際に不動産市場で動いているリアルタイムな生の情報を入手することができます。

参考:レインズマーケットインフォメーション|不動産流通機構

不動産ジャパン

不動産ジャパンとは実際にレインズを運営している「公益財団法人 不動産流通機構」が運営する不動産情報サイトです。

不動産の売買だけではなく、賃貸情報も調べることができます。

また、不動産の基礎知識や税金、ローンといった役立つコラムや情報が多く掲載されており、不動産についての知識がない方でも大変わかりやすいサイトです。

参考:不動産ジャパン|公益財団法人不動産流通推進センター

土地総合情報システム

土地総合情報システム

国土交通省が公開しているサイトです。

実際の取引価格、地価公示、都道府県地価調査の価格などを公正公平に取引を行うために、一般に公開しています。

不動産売買した方向けのアンケートをWEBで実施しており、その情報は個人情報などを除いた形で開示されます。

相続税路線価や固定資産税評価額の基準となる地価公示も調べることができます。

参考:土地総合情報システム|国土交通省

お持ちの不動産(マンション・一戸建て・土地など)の適正な売却価格を調べるなら、NTTデータグループが運営する「HOME4U(ホームフォーユー)」の不動産売却一括査定サービスがおすすめです。


お住まいの都道府県と市区町村を選び、物件の種類を選んでいくだけで、その地域で仲介売却を得意とする不動産会社が自動で選ばれ、最大6社から見積もりをもらうことができます。

全国から厳選した実績豊富な不動産会社に売却を依頼することができるため安心です。

お持ちの不動産(マンション・一戸建て・土地など)の適正な売却価格を調べるなら、NTTデータグループが運営する「HOME4U(ホームフォーユー)」の不動産売却一括査定サービスをご利用ください。

不動産売却一括査定のHOME4U

お住まいの都道府県と市区町村を選び、物件の種類を選んでいくだけで、その地域で仲介売却を得意とする不動産会社が自動で選ばれ、最大6社から見積もりをもらうことができます。

実績豊富な不動産会社に売却を依頼することができるため安心です。。

不動産売却の基本知識については、下記記事で詳しくまとめています。不動産売却が初めてで不安な人は、一度全体の流れを把握しておきましょう。

レインズの情報の活用方法とは

レインズの情報の活用方法とは

レインズの情報は一般の人でも、通勤時間や家事の合間などに簡単に情報を入手できることがわかりましたね。

不動産を売りたい人にも買いたい人にも有益な「レインズ」の情報をどのように活用すれば良いのでしょうか。

不動産を売りたい人

失敗したくない不動産の売却。そのためには、正しく相場観を掴む事がとても重要です。

相場とかけ離れた価格で販売を開始してしまっては、すぐには買い主が見つかりませんよね。

レインズの情報は実際の成約価格です。売りたい不動産と類似する物件の成約価格を調べる事で相場感を知る事ができます。

また、不動産会社と仲介契約を結んだら、レインズを利用して、全国の不動産会社から買い主を探してもらう事ができます。

多くの不動産会社がレインズを利用していますので、買い主が見つけやすくなりますね。

不動産を売却することを検討している方は、不動産一括査定サイトを利用するのがおすすめです。

こちらの記事で、おすすめな不動産一括査定サイトを比較しましたので、ぜひ合わせてご覧ください。

こちらから査定を依頼できます!

HOME4Uで不動産査定

【あなたの不動産いくらで売れる?】
HOME4Uが厳選した1,800社と提携。あなたの不動産査定価格を簡単比較!
※2021年6月現在

買いたい人

不動産を購入する際に、希望する物件を適正な価格で購入するためにも、やはり相場を知っておくことがとても重要。

また、実際に取引されている情報を知る事で買いたい不動産をより具体的にイメージしやすくなり、理想の物件を探すのに大変有効ですね。

不動産の売買は相場を知ることが大事

土地の価格や金利、さまざまな要因で、不動産の価格はたえず変動します。

2016年のマイナス金利政策の導入で2020年月現在も金利が低い状態です。

ローン返済額が下がるために購入の需要は高まる上に、金利が低いので不動産の価格も上がるという状況にあるのです。

つまり不動産を高く売る事ができて、低い金利でローンを組みやすい状況と言えますね。

2010年頃から上昇傾向にあるといわれている不動産価格ですが、2020年頃がピークなのではとも言われています。

このように経済状況によって変動する相場を予測するには、適切な情報収集が求められるのです。

こちらから査定を依頼できます!

HOME4Uで不動産査定

【あなたの不動産いくらで売れる?】
HOME4Uが厳選した1,800社と提携。あなたの不動産査定価格を簡単比較!
※2021年6月現在

インターネットなどを利用する

先にもご紹介したように、レインズマーケットインフォメーションなどのサイトから有益でリアルタイムな不動産情報を入手することができます。

不動産ジャパンのように不動産売買や住まいに関する悩みにも役立つ情報を紹介しているサイトも多くあります。

パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを利用して調べることができますので、通勤時間や夜遅くや早朝でも空いた時間でもできますね。

査定をしてもらう

売りたい不動産があるならばいくらで売却できるのか気になりますよね。

その時には不動産会社へ相談に行くのがおすすめです。不動産会社に依頼して査定をしてもらいましょう。

査定には「机上査定」と「訪問査定」の大きく2種類があります。机上査定は、築年数や間取り、立地などの類似する物件の情報やデータから査定を算出する方法。

一方の訪問査定とは、実際に売却対象の不動産を訪問して劣化状況なども含めて鑑定を行い査定を行う方法です。

一括査定サービスがおすすめ

査定を依頼する時の注意点は一社だけではなく複数の不動産会社に査定してもらうという点です。

一社だけの査定見積もりだと、その査定額が適正なのか比較することができません。

そこで利用したいのが「一括査定サービス」です。

インターネットで売りたい不動産の情報などを入力するだけで、複数の不動産会社へ最低を依頼することができます。

様々な不動産会社へ問い合わせする手間がなく非常に手軽ですね。

複数の不動産会社の査定見積もりを見比べて、不明点や気になる点があれば、不動産会社に質問してみましょう。

不動産会社は必ず査定額に対する根拠をもっているはずですから、適切な回答をしてくれるはず。

また、不動産会社には得意不得意があります。賃貸が得意な不動産会社に売却を依頼してもスムーズな売却ができるとは思えませんよね。

様々な不動産会社の査定を通して、ご自身の売りたい不動産に適した不動産会社を選びましょう。

まとめ

インターネットで物件を探したり、相場を調べるのは一般的な手段となってきました。

しかし、だからこそ情報量が多すぎるインターネット上から必要な情報だけを探すのは非常に難しいと言えるでしょう。

レインズ信頼できる情報源を利用するのはもちろん、不動産一括査定サイトで信頼できる不動産会社と出会うことで、一大イベントである不動産取引をぜひ成功させてくださいね。