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万が一の災害に備えられる火災保険。
火災保険は契約するべきなのだろうか、名前を聞いたことはあるが実際どのような保険なのだろう、と悩んだことはありませんか。
今回は、火災保険の概要や補償範囲、保険料を安くするためのテクニックなど火災保険の基本を説明していきます。
火災保険の概要
火災保険の概要や本当に必要な保険なのか、契約期間はどのくらいあるのかについて説明します。
そもそも火災保険は必要?
火災保険とは、自然災害によって住宅や家具に損傷が生じた場合、その損傷を補償してくれる保険です。
しかし、火災保険はそれほど必要な保険なのでしょうか。平成30年度の総務省統計データを元に、日本で火事が発生する確率を計算してみました。
まず、平成30年度に火災が発生した件数は37,810件です。山火事や車両火事を除き住居火災のみに絞ると、火災が発生した件数は27,640件でした。
2020年2月現在、日本の世帯数は約5,800万世帯と言われています。住居の火災が発生する確率を計算してみると、約0.0004%といった答えが出ました。
約0.0004%といった確率を見ると、火災保険はいらないな、と感じる人も多いです。
ただ、家が燃えた時の損傷額は莫大な金額になると考えられます。
そのため、余裕があれば火災の備えとして火災保険を契約しておくと良いでしょう。
保険期間は最短1年から最長10年まで選べる
火災保険の契約期間は最短1年から最長10年です。しかし1年契約と10年契約、どちらが良いのかと悩む人もいるでしょう。
そこで、1年契約と10年契約のメリットデメリットを説明します。
1年契約のメリットは、補償条件を見直しやすい、月々の支払い負担が少ない、の2つです。
反対にデメリットは、毎年契約更新の手続きを行う手間がある、総支払額は10年契約に比べて多くなる、の2つが挙げられます。
10年契約のメリットは、契約更新手続きの手間がない、1年契約に比べて総支払額が少ない、の2つです。
反対にデメリットは月々の支払い負担が大きい、補償条件の見直しをする機会が少ないため、古い補償条件のまま契約し続けてしまう可能性がある、の2つが挙げられます。
支払い総額よりも毎月の支払い負担を減らしたい人は、1年のような短期契約を選ぶと良いでしょう。
反対に、現在金銭に余裕がある人は、総支払額が少なくなる長期契約を結ぶと良いでしょう。
火災保険は2種類に分けられる
細分化すると2種類の火災保険が存在します。
1つ目は住宅火災保険です。
火災保険の中で最も一般的と言われており、火災以外にも落雷や爆発、風災や雪災などを補償してくれます。
外来物の落下や盗難などは保障の対象外なので気をつけましょう。
2つ目は、幅広い損傷に対応できる住宅総合保険です。
物の落下や盗難、水災など住宅火災保険では補償できないような損傷も補償してくれます。
契約時の書類に、30万円をこえる貴重品を記入しておかなければ補償されないので気をつけましょう。
火災保険が下りるパターンと下りないパターン
火災保険はどこまで補償してくれるのでしょうか。火災保険が下りるパターンと下りないパターンを説明します。
保険が下りるパターン
火災保険は火災による損傷しか補償してくれない、と考えている人もいるでしょう。
実は、火災以外の自然災害による損傷も補償してくれます。
例えば、落雷や風災、雪災や水災などによる損傷も補償の対象です。
補償条件は異なる場合もありますが、盗難や暴行、住宅外から飛来してきた物や衝突による損傷も補償してくれます。
保険が下りないパターン
大きく分けると3つ挙げられます。
1つ目は経年劣化、2つ目は被保険者に重過失がある場合、3つ目は地震・津波・噴火です。
例えば、子どもがロウソクを倒してしまい家が燃えたと想定します。
この場合、被保険者が子供の手が届かない場所にロウソクを置いておけば未然に防げたのでは?と捉えられ、被保険者に重過失があると判断されてしまいます。
よって、この事例ではおそらく保険は下りません。
築50年以上の家が、台風により損傷を負ったという場合も、経年劣化が原因と判断される可能性が高くなります。
家のコンディションや損傷を負った原因によっては、保険が下りない可能性もあるため気をつけましょう。
補償範囲は3種類に分けられる
補償範囲は家屋のみ、家財のみ、両方の3種類に分けられます。
家屋とは、家本体や周辺の門、物置や車庫などです。つまり、家屋と同じ区域にあり、移動させられない物を補償の対象としています。
家財とは家具全般や服、そしてテレビなどです。つまり、家の中にあり移動できる物を補償の対象としています。
ただし、住居の種類によっては補償範囲が異なるのです。
持ち家は建物のみ、家財のみ、両方の3種類から選べますが、賃貸は大家さんが火災保険を契約している場合が多く、入居者は家財のみしか選べない可能性があります。
火災保険料の決まり方や保険料を安くするテクニック
保険料は安くできないのか、と考えている人もいるでしょう。ここでは、保険料の決まり方や安くするテクニックについて説明します。
火災保険料は純保険料と付加保険料で決まる
一般的に、受取人に支払う保険金の純保険料と保険会社が事業を継続していくために不可欠な費用の付加保険料の2種類により、あなたが支払う保険料の金額が決まります。
純保険料と付加保険料は、建物構造や補償条件を通して保険料が決まります。
例えば、共同住宅か一戸建てか、補償条件を広げるか狭めるかにより最終的な保険料は変わってくるのです。
火災保険料を安くする4つのテクニック
保険料を安くできる4つのテクニックを説明します。
1つ目は不要な特約を外すことです。例えば、高層マンションの最上階に住んでいるのにも関わらず水災の特約をつけている、といったような明らかに不要と考えられる特約は積極的に外していくべきです。
2つ目は、保険料をまとめて支払うことです。会社によって支払い方法は違いますが、基本的にまとめて保険料を払うほうが割引されます。
3つ目は、自己負担額を設定することです。特に高額な補償が求められる時に自己負担額を設定すると、保険料は安くなる傾向があります。
4つ目は、長期契約をすることです。1年契約よりも10年契約のほうが総支払金額は少なくなります。
火災保険は3つのポイントを押さえて選ぼう
火災保険は下記3つのポイントを参考に選ぶと良いでしょう。
- 家屋のみ、家財のみ、両方の3種類から必要な補償条件のみを選択する。
- 盗難、水災など補償条件を環境に応じて広げる・狭める。
- 契約期間を決める
基本的に上記3つのポイントを押さえられれば、おおむねあなたに合った火災保険を作り上げられるはずです。
火災保険が実際に下りた5つの事例
実際に火災保険が適用された事例を紹介していきます。
参考:保険金お支払い事例|火災保険・自動車保険のセゾン自動車火災保険
電気ストーブによって火災が発生した事例
茨城県に住んでいるSさん。仕事が終わり家に帰宅して、子どもの様子を確認しようと2階に上がったそうです。
ドアを開けてみると電気ストーブから火が出ているのを見つけました。幸いにも、バケツの水で消化できましたが、被害額は約650,000円になったそうです。
その後、火災保険を活用した結果、損害保険金や臨時費用、残存物片付け費用として総額約910,000円の保険金が下りました。
雷によって所有していたパソコンが故障した事例
関東に住んでいるJさん。当時関東地方では、降水量220mを記録するほどの集中豪雨に見舞われていました。
Jさんが夫婦で住んでいたマンション近くにも、激しい雷雨が発生しており、雷が落ちたそうです。
過電流が原因で、充電するためにコンセントに繋いでいたパソコン二台が動かなくなってしまいました。そのため、被害額は約250,000円になったそうです。
その後、火災保険を活用した結果、損害金と臨時費用として総額約330,000円の保険金が下りました。
空き巣により宝石を盗まれてしまった事例
神奈川県に住んでいるFさん。マンションのカギをかけて出かけていましたが、帰宅後室内が空き巣によって荒らされていたそうです。
部屋の状況を確認したところ、ネクタイピンと指輪、ペンダントトップが盗まれていました。そのため、被害額は約150,000円になったそうです。
その後、火災保険を活用した結果、盗難保険金として総額約150,000円の保険金が下りました。
トイレの配水管が壊れてしまい水漏れが発生した事例
東京都に住んでいるRさん。休日に洗濯をしようと、洗濯機があるところに向かう際中、トイレから水が出ていることに気づいたそうです。
水道管の破損が原因で、床や壁が浮いてしまいました。そのため、被害額は約75,000円になったそうです。
その後、火災保険を活用した結果、損害保険金や臨時費用として総額約98,000円の保険金が下りたそうです。
衝突によりブロック塀が壊れてしまった事例
静岡県に住んでいるLさん。旅行から帰ってきたところ、自動車の衝突が原因で自宅駐車場のブロック塀が壊れていたそうです。
駐車場自体に被害はありませんが、ブロック塀の端が数メートルほど敷地外に崩れ落ちていました。そのため、被害額は約130,000円になったそうです。
その後、火災保険を活用した結果、損害保険金、臨時費用として約170,000円の保険金が下りたそうです。
自分に合った火災保険を選ぼう
火災保険は、万が一火災が起こったら、に備えられる保険です。
火災のみならず、風災や落雷などさまざまな自然災害に対応しているため、幅広く補償してくれます。
ただ、経年劣化や被保険者に重大な過失があると判断された場合は、保険が下りない場合もあります。
しっかりと何が目的で保険を契約するのか、どこまでを補償してほしいのかを明確にして、あなたにあった火災保険を契約しましょう。