マンションのリフォーム費用相場はいくら?金額の調べ方と抑える方法もご紹介!

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

マンションのリフォームは一戸建ほど自由にはできませんが、管理規約の範囲内であれば可能です。間取りの変更やキッチン・浴室など水周りの交換、各設備の導入など工事内容の選択肢は豊富にあります。

リフォーム内容によって費用相場には差があるため、希望のリフォームに合わせて予算を検討してみましょう。

今回は、リフォームにかかる費用の種類をはじめ、各内容ごとの費用相場、活用できる減税制度などを中心とした、リフォーム費用を抑えるコツについても解説します。

▼30秒でカンタン相見積!▼

 

解体工事費用の見積もりは無料で利用できる「解体の窓口」へ。
近くの解体業者の無料相見積はカンタン30秒で完了!
逆オークションで解体費用がどんどん安くなる!ぜひご利用ください!

マンションのリフォームで必要な費用

マンションのリフォームで必要な費用

リフォームにかかる具体的な工事費用については、後ほど場所ごとに相場を解説します。ここではリフォーム工事全体にかかる費用の内訳、または内容を見ておきましょう。

リフォーム工事の費用

工事の見積もりを業者から取り寄せれば、リフォーム費用の目安がわかります。見積書には、以下のような項目が記載されています。それぞれの金額をチェックしましょう。

  • 設備・部材費
  • 工事作業費
  • 運搬費
  • 解体撤去費
  • 廃材処分費(撤去した資材の廃棄費用)
  • 仮設工事費(足場・養生など工事完了後には残らない工事)
  • 諸経費

設備・部材費は、キッチンやトイレの仕様、壁紙のグレードなど、依頼主の選択で費用を調節できる部分ですが、それ以外は工事業者が料金表などを基に算定します。

なお、諸経費というのは雑費と工事業者の利益をのせる項目で、工事全体にかかる費用の10~15%が相場です。

複数の業者に相見積を依頼する際は、それぞれの項目について比較することをおすすめします。とにかく見積りが安ければよい、というものではありません。

むしろ、あまりにも安い場合は要注意です。必要な騒音対策や廃材処分が行われない恐れがあります。

仮住まいやトランクルームの費用

大規模リフォームの場合、工事が数日から数週間に及ぶため、仮住まいやトランクルームの費用がかかってきます。

2階建ての一軒家であれば、リフォームをしないフロアに家具家電も含めて移動させておくことも可能ですが、同フロア内のマンションでは難しいからです。

家具や家電の移動だけで居住できるスペースが埋まってしまえば、ホテルや短期賃貸マンションなどを利用する費用を予算として用意しておく必要があります。

全面的なリフォームの場合は、荷物を一時的に入れておくトランクルームも必要になる場合もあるでしょう。

工事の音や振動が出るため隣人への挨拶は必須

自分たちは仮住まいをしてしまえば音や臭いが気になることはありませんが、隣人はそれらに悩まされるということも起こり得ます。そのため、工事内容や期間の告知を含めた挨拶は必須です。

挨拶すべき隣人は、最低限でも上下・両隣・斜め4方向の8部屋分となります。できればエレベーター前の住民にも挨拶をしておきましょう。

黄 威翔/宅地建物取引士黄 威翔/宅地建物取引士

その際の菓子折りなどの費用も、積み重なれば数万円になるため予算に入れておくべきです。

マンションのリフォーム費用相場

マンションのリフォーム費用相場

それでは、各リフォームごとの費用相場を見ていきます。価格帯だけでなく、具体的な見積の例も用意しましたので、参考にしてみてください。

\ネット環境にお悩みの方へ!端末在庫が少なくなっています/

キッチンのリフォーム費用相場

マンションのキッチンリフォームの費用相場は100~150万円です。この金額の内訳は、工事にかかる手間賃よりも選択するキッチン設備の価格が大半を占めるため、選び方によっては100万円以下にすることも可能です。

システムキッチンを入れ替える工事の、見積の例を見てみましょう。

名称 項目 数量 単位 単価(円) 金額(円)
仮設工事 養生費 1 10,000 10,000
仮設工事 搬入・運搬 1 20,000 20,000
キッチン工事 A社システムキッチン I型 1 セット 840,000 840,000
キッチン工事 組み立て 1 50,000 50,000
キッチン工事 給排水設備 1 30,000 30,000
キッチン工事 電気工事 1 40,000 40,000
キッチン工事 ガス工事 1 20,000 20,000
キッチン工事 床張り替え 5 3,000 15,000
キッチン工事 クロス張り替え 1 10,000 10,000
廃材処分費 廃材運搬・処分 1 20,000 20,000
諸経費 工事費の10%(端数切捨て) 100,000
合計金額 1,155,000

床とクロスの張り替えは、キッチンサイズに合わせて一部を変更する程度であるため、金額は少なめです。リビングを含めた総入れ替えとなると、金額は全く変わってきます。

なお、上記の表にある電気・ガス・給排水の工事は、既存の水道管や配線からキッチンにつなぐ分の費用です。

マンションの場合、戸建とは違って電気・ガス・給排水の設備は共有部分になっています。壁や床を壊して配置を変えることは難しいため、キッチンの場所を大きく変更することはできないでしょう。

不動産最新情報を配信中!

リビングのリフォーム費用相場

リビングのリフォームの費用相場は50万円~100万円ですが、キッチンのリフォームよりも自由度が高いため、この金額の限りではありません。内容ごとの相場を紹介します。

内容 費用相場
ダイニングとリビングの間仕切りを取り除いて拡張 50~100万円
リビング横の和室をフローリングに変えてリビングを拡張 30~100万円
楽器を演奏できるレベルの防音化 300万円
生活音を抑えるレベルの防音化 150万円
床暖房の設置 80~130万円
内装全面のバリアフリー化 200万円
コンセントやスイッチの位置変更 3万円
黄 威翔/宅地建物取引士黄 威翔/宅地建物取引士

これらの費用は、床と天井の施工にかかる金額です。ダイニングとリビングを一体化し、壁際にあったキッチンをリビングに向かう対面式に変えた場合は、総額200~300万円となります。

浴室のリフォーム費用相場

浴室リフォームの相場は60万円~100万円です。とはいえ、この金額は浴槽・壁・床が一体となったユニットバスを新しいユニットバスに交換する費用です。まずはこの場合の見積詳細を参考にしてみましょう。

名称 項目 数量 単位 単価(円) 金額(円)
仮設工事 養生 1 10,000 10,000
浴室工事 A社 Bタイプ 1 セット 400,000 400,000
浴室工事 既設ユニットバス解体撤去 1 40,000 40,000
浴室工事 給排水工事 1 30,000 30,000
浴室工事 電気ダクト工事 1 30,000 30,000
浴室工事 組み立て 1 90,000 90,000
浴室工事 入り口・袖壁工事 1 40,000 40,000
廃材処分費 廃材運搬・処分 1 30,000 30,000
諸経費 工事費の10%(端数切捨て) 60,000
合計金額 730,000

このように、ユニットバスからユニットバスへの入れ替えなら相場の金額内で収まっています。

一方で、壁を薄くして風呂場を拡張する工事になると150~200万円です。また、壁にタイルを直接張っているような在来浴室タイプからユニットバスに変更する場合は100~150万円となります。

\ネット環境にお悩みの方へ!端末在庫が少なくなっています/

トイレのリフォーム費用相場

便器の入れ替え程度のリフォームであれば、その費用はほぼ便器本体の金額で、相場は10~40万円です。また、業者にもよりますが、ペーパーホルダーなどの小物はサービスしてもらえたという事例もあります。

名称 項目 数量 単位 単価(円) 金額(円)
仮設工事 養生 1 3,000 3,000
トイレ工事 既設トイレ解体・撤去 1 5,000 5,000
トイレ工事 A社ウォシュレット一体型便器 1 セット 150,000 150,000
トイレ工事 取り付け 1 20,000 20,000
トイレ工事 ペーパーホルダー 1 セット (5,000) サービス
トイレ工事 タオルかけ 1 セット (3,000) サービス
トイレ工事 クロス張り替え 1 30,000 30,000
トイレ工事 クッションフロア張り替え 1 10,000 10,000
廃材処分費 廃材運搬・処分 1 5,000 5,000
諸経費 工事費の10%(端数切捨て) 20,000
合計金額 243,000

便器本体をウォシュレット付きではないタイプにすれば、費用をさらに抑えることも可能です。各メーカーから様々な商品が販売されているため、業者と相談して予算に合うものを選びましょう。

なお、手洗いセットも交換する場合は50,000円程度の追加が相場です。

トイレのリフォームで金額が大きく上昇するケースとしては、車椅子でも入れるように入口やスペースを拡張するといった工事です。

マンションのベランダのリフォーム費用相場

マンションのベランダは緊急時の避難経路として確保する必要があり、共用部分 とされているため、改装を伴うリフォームは不可です。

可能な工事は、コンクリートの補修・防水加工・庇(ひさし)の取り付け程度となります。金額も5~10万円になるケースが多く、床面全体の補修が必要でも20万円以内には収まります。

これらの工事は、マンション全体の大規模補修に含まれている場合があるため、個別に行ってよいかどうかを管理組合に確認する方がよいです。

マンションのリフォーム費用を調べる方法

マンションのリフォーム費用を調べる方法

マンションのリフォーム費用は、自分で調べるのは難しいものがあります。その理由と併せて、費用を知るための方法を紹介します。

マンションのリフォーム見積を依頼する

マンションのリフォーム費用は、自分で調べるよりもまず見積依頼することをおすすめします。というのも、マンションは一軒家とは違い、工事に制限がかかる項目が多いからです。

共用部となる部分や資材の搬入経路、その他、重要な柱や配管の位置など、専門家の判断で費用を算定してもらいましょう。

また、これらの条件は工事の可否にも影響するため、必ずしも希望通りのリフォームができるとは限りません。具体的な希望を伝えた上で、業者と相談しましょう。

複数の会社で見積を取ろう

見積依頼は複数の会社に依頼しましょう。金額を比較することはもちろんですが、提案してくれるリフォームプランを比較検討することも大切です。

まず希望のリフォーム内容と自分でわかる範囲の建物の状況を伝えて、複数業者に見積を依頼します。このときに、一括見積サイトを利用すると便利です。

黄 威翔/宅地建物取引士黄 威翔/宅地建物取引士

多ければ多いほど比較できると思われがちですが、頼まない業者にお断りするのも大変ですので、3社ぐらいが適当かと思います。多くても5社ぐらいでしょうか。

黄 威翔/宅地建物取引士黄 威翔/宅地建物取引士

また、希望を聞いてくれるだけでなく、見積りの内訳や根拠をきちんと説明してくれる業者がよいと思います。
また、工事後の保証などについても、明確に提示してくれると安心だと思います。

マンションのリフォーム費用を抑えるコツ

マンションのリフォーム費用を抑えるコツ

費用を抑えるなら、業者の見積を比較することが重要ですが、それ以外にも総支出を抑える手段があります。

設備のグレードを変える

キッチンやトイレの費用相場の項目でも記載しましたが、リフォームにかかる費用の割合で大きいものは設備自体の金額です。ハイグレードのものは高額になるため、予算に応じたグレードを選択しましょう。

一度、ハイグレードで見積を取り寄せ、総額を見てから設備を変更するというのも一つの手です。グレードの違う候補をいくつか用意しておけば、素早く判断できます。

所得税控除のある住宅ローン減税

リフォーム自体の費用を抑えられる手段ではありませんが、税金に関する制度を利用することで、総支出を抑えることができます。

その一つが「リフォームの住宅ローン減税」です。ローンを利用して省エネやバリアフリーなどのリフォーム工事をした場合、2021年12月31日までの居住開始であれば、償還期間10年以降の住宅ローン対し、10年間は年末ローン残高の1%、限度額4,000万円までが所得税から控除されます。

対象になるマンションのリフォーム工事は、区分所有部分の床や壁の過半について行う修繕や模様替えで、総床面積50㎡以上、工事費が100万円を超えるもの、となっています。

ローン型減税はリフォーム内容で控除額が違う

所得税が5年間控除される「ローン型減税」という制度もあります。

上述の住宅ローン減税制度とは異なり、対象となる工事内容がバリアフリー・省エネ・同居対応・長期優良住宅化に限られているのが特徴です。

種類 控除対象額(いずれか少ない方?) 控除割合 控除期間
バリアフリーリフォーム
  • 対象となるバリアフリー改修工事費用-補助金等
  • 250万円
  • 上記いずれか+改修工事費用相当部分の年末ローン残高
  • 2%
  • 1%
5年
省エネリフォーム
  • 対象となる省エネ改修工事費用-補助金等
  • 250万円
  • 上記いずれか+改修工事費用相当部分の年末ローン残高
  • 2%
  • 1%
5年
同居対応リフォーム
  • 対象となる同居対応改修の工事費用
  • 250万円
  • 上記いずれか+改修工事費用相当部分の年末ローン残高
  • 2%
  • 1%
5年
長期優良住宅化リフォーム
  • 対象となる省エネ改修工事費用+耐久性向上改修工事費用-補助金等
  • 250万円
  • 上記いずれか+改修工事費用相当部分の年末ローン残高
  • 2%
  • 1%
5年

投資型減税はローンの利用の必要がない

住宅ローンの償還が完了しているか、一括で購入した物件でも利用できる制度が「投資型減税」です。これはローンの有無に関わらず適用できます。

控除期間は1年間で、耐震・バリアフリー・省エネ・同居対応・長期優良住宅のいずれかのリフォームが対象です。

黄 威翔/宅地建物取引士黄 威翔/宅地建物取引士

各自治体の住宅課やリフォーム相談窓口などで相談するのが一番よいかと思います。
それぞれの自治体の連絡先やリフォーム境界などをまとめたサイトもあります。

種類 控除対象額(いずれか少ない方) 控除割合 控除期間
耐震リフォーム
  • 国土交通大臣が定める耐震改修の標準的な工事費用相当額-補助金等
  • 250万円
10% 1年
バリアフリーリフォーム
  • 国土交通大臣が定めるバリアフリー改修の標準的な工事費用相当額-補助金等
  • 200万円
10% 1年
省エネリフォーム
  • 国土交通大臣が定める省エネ改修の標準的な工事費用相当額-補助金等
  • 250万円
  • 太陽光発電設備設置時は350万円
10% 1年
同居対応リフォーム
  • 国土交通大臣と財務大臣が定める同居対応改修の標準的な工事費用相当額-補助金等
  • 250万円
10% 1年
長期優良住宅化リフォーム 組み合わせ例の各工事について国土交通大臣が定める標準的な工事費用相当額-補助金等 10% 1年

上記までの減税制度は、原則として住所となる納税地の所轄税務署に、確定申告すれば手続きができます。

給与明細等申告に必要な諸書類とともに控除後の計算明細書・事の請負契約書・建築確認証・検査済証の写しを提出しましょう。

次世代住宅ポイント制度がスタート

消費税が10%に増税されたことに伴い、2019年10月1日から「次世代住宅ポイント制度」がスタートしました。その名の通り、リフォームの内容や費用に応じてポイントが発行される制度で、このポイントは様々な対象商品と交換できます。

もらえるポイントの上限は、基本的に30万ポイントです。ただし、若者・子育て世帯は居住住宅のリフォームなら45万ポイント、既存住宅を購入してリフォームする場合が60万ポイントまで引き上がります。

若者・子育て世帯でない場合は、新耐震基準に適合し、既存住宅売買瑕疵保険の基準を満たしている住宅を購入してリフォームする場合のみ、45万ポイントとなります。

リフォームの内容ごとに設定されているポイント数

リフォームの内容ごとに設定されたポイント数を表にまとめました。

リフォーム工事 設定ポイント数
窓・ドアなど開口部の断熱改修 2,000~28,000ポイント×箇所数
外壁・屋根・天井・床の断熱改修 16,000~10万ポイント
太陽熱利用・節水等のエコ住宅設備設置 4,000~24,000ポイント
バリアフリー改修 5,000~15万ポイント
耐震改修 15万ポイント
ビルトイン食洗機等の家事負担軽減設備設置 9,000~18,000ポイント

ポイントでもらえる交換商品

もらったポイントは商品券のように使えるわけではありません。しかし、交換できる対象商品のジャンルは幅広く用意されています。

ジャンル もらえる商品の例
省エネ・環境配慮に優れた商品 省エネ家電・カーテン・カーペット・園芸用品
防災関連商品 防災用品・避難用品
健康関連商品 健康家電・健康食品・スポーツ用品・アウトドア用品・福祉介護用品
家事負担軽減関連商品 キッチン家電・掃除洗濯家電・キッチン用品・自転車
子育て関連商品 子供用インテリア・学習用品・6歳未満対象玩具・子供用衣類
「地域の振興」に資する商品 スマートスピーカー・ファッション・楽器・飲食料
▼30秒でカンタン相見積!▼

 

解体工事費用の見積もりは無料で利用できる「解体の窓口」へ。
近くの解体業者の無料相見積はカンタン30秒で完了!
逆オークションで解体費用がどんどん安くなる!ぜひご利用ください!

マンションのリフォーム費用を知って賢くリフォームしよう

マンションのリフォーム費用を知って賢くリフォームしよう

マンションのリフォームを検討するなら、まずは業者へ相談するのが最適です。

もちろん、用意できる予算と、どのようなリフォームがしたいのかはある程度決めておく必要はあります。とはいえ、希望通りの工事ができない可能性もあるので、専門家の判断が必要です。

その上で、設備を変更したり、減税制度を利用して支出を抑えて賢くリフォームしましょう。